こんにちは!
このブログでは、建築のプロが住宅のギモンをスッキリ解消。
今回は「エコ住宅の基準」を、わかりやすくご紹介します。
1.CASBEE(建築環境総合性能評価システム)
国交省・産官学共同で2001年に開発。
断熱・省エネ・室内環境など、建物の環境性能を総合評価。
S(Very Good)~C(改善必要)までランク付け。
ポイント: 新築・改修双方に対応。環境性能の定量評価のベースになります。
2.BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)
省エネ性能を★1~★5で表示する第三者認証制度。
2024年4月からは、ZEH相当のものが明示されるように。
ポイント: 認証ラベルが見えることで、住宅選びが一目瞭然になります。
3.ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
年間の一次エネルギー収支で「ゼロ」またはプラスを目指す住宅。
高断熱化、省エネ設備、太陽光などの再エネ導入が必須。
2027 fiscal yearからは「GX-Oriented Housing」準拠で、断熱等級6以上・一次エネ効率35%減・再エネ発電115%以上など、要件が強化されます。
ポイント: 日本のZEHは、2030年までに「標準化」される方向へ。
4.長期優良住宅
耐震、省エネ、メンテ性、バリアフリーなど複数項目で高性能が求められる制度住宅。
銀行融資の優遇(フラット35S)、補助金、固定資産税・所得税の優遇、保険料割引などのメリットあり。
ポイント: 長く住める安心と暮らしやすさがパッケージ化された制度です。
5.その他:LEED・WELL・BREEAM など国際認証
世界基準の認証制度。商業ビルでよく使われますが、住宅でも注目されてきています。
■比較まとめ表
制度 評価対象 主な特徴
CASBEE 環境性能(全方位) S〜Cで評価し、環境効率を可視化
BELS 省エネ性能(★1〜★5) ZEH認証が明示され、分かりやすい
ZEH 一次エネゼロ(収支) 高性能・再エネ導入で、将来義務基準に
長期優良住宅 耐震・省エネ・維持管理など 融資・補助・税制優遇が充実
国際認証 室内環境・健康・再エネ WELLなど人に優しい暮らしの視点を重視
■どう使い分ける?
分かりやすさ重視 → ZEH/BELSの★で一目で性能が分かる
長期の安心・資金優遇 → 長期優良住宅
包括的な環境配慮 → CASBEE、将来は国際認証も視野に
★次回予告★
実際のエコ住宅の種類(ZEH、長期優良、GX-Orientedなど)の違いや特徴を深掘りします!
アクスプランニングでは、富山県で補助活用や制度提案含め、エコ住宅づくりをサポートします。
「どれが自分に合うの?」など、お気軽にご相談ください!