こんにちは!
このブログでは、建築のプロの目線で、家のリフォームや住まいのお悩みにできるだけ分かりやすくお答えしています。
最近、お客様から「家の段差で転びそうになった」「両親が高齢になって心配」など、バリアフリー化についてのご相談を受ける機会が本当に増えています。 富山でも、ご家族の将来やご自身の“いつか”を考えて、早めに動き出す方が目立ってきました。
でも実際、「どんな工事ができるの?」「手すりだけでは?」という方も多いはず。 今回は、“知っておくと得するバリアフリーリフォーム”を徹底的にご紹介します!
バリアフリーリフォームにはどんなものがある?
■手すり設置:転倒防止の“第一歩” 手すりは、ただ取り付ければ良いわけではありません。
設置する高さ・太さ・場所選びがとても大切。
たとえば廊下なら「床から750〜850mm」、階段なら「800mm前後」が標準ですが、使う方の身長やクセによって微調整します。
トイレやお風呂の手すりも人気です。
浴室は「立ち上がる時用」と「出入り口用」、2カ所に付けることで、ご本人も介助者も安心。
最近は“ひじ掛け”のような多機能タイプも選ばれるようになりました。
■段差解消:つまずき“ゼロ”の家へ
玄関の上がり框(かまち)や和室の敷居、ユニットバスの入り口……
住まいのなかには、2cm程度でもつまずくポイントがたくさん。
実は「7割以上の家庭で転倒に気を付けたい段差が見つかる」とも言われています。
段差解消は、スロープを設けたり、床の高さそのものを揃えたりと方法も色々。
「車いすや歩行器も考えてフラットにしたい」という方には、床リフォームと同時に配線や断熱材の入れ替えを提案することもあります。
■ドアから引き戸への変更:「あと10cmの余裕」が暮らしやすさを変える
開き戸だと「通路のスペースが足りない」「荷物を持ったまま開けづらい」といった悩みがよく出ます。
引き戸なら、廊下の幅が狭い家でも開閉がスムーズに。
最近の引き戸は、レールを床面に埋め込んで段差 “ゼロ” にもできます。
おすすめポイントは「車いす利用を見据えて幅80cm以上」や、「開け閉めが軽いタイプ」です。
■床材の変更:滑らない床は“命を守る装置”
お風呂や廊下、キッチンなど、滑りやすい場所はケガのリスクが高まります。
「クッションフロア」や「ノンスリップ加工フローリング」、「畳→板の間への変更」など、選択肢は豊富。
お風呂用の床材は“濡れても滑りにくく、冷たさも伝わりにくい”タイプが人気。
ご高齢の方だけでなく、小さいお子様のいるご家庭にも安心です。
■トイレ・浴室の改修:「動きやすさ」と「清潔さ」を両立
たとえばトイレを和式から洋式にするだけでなく、
・スペースを広げて介助しやすくする
・ドアを引き戸にする
・便器自体の高さや形状を調整する
といった細かな工夫ができます。
浴室では、「またぎやすい浅型浴槽」「脱衣所と浴室の段差ゼロ」「壁や天井の断熱」などもよく選ばれています。
■キッチン・洗面台の高さ調整や収納の見直し
車いす対応で「座ったまま調理できる高さ」「足が入るスペース確保」など、 キッチンもバリアフリー仕様が進化しています。
「吊り戸棚に手が届かない」「洗面台が高すぎて使いづらい」といった悩みもリフォームで解決できるので、ぜひご検討ください。
【ちょっとした工夫もバリアフリー】
大がかりなリフォームだけじゃありません。
照明スイッチを押しやすい位置にする
室内ドアのノブを“レバー型”にする
廊下や階段に夜間用の足元灯を追加する など、「これだけで毎日がグッと安心になる!」と喜ばれる “プチ工事” も人気です。
【まとめ】
バリアフリーリフォームには、本当にたくさんの選択肢があります。
お住まいの状況、ご家族の体調や将来設計、ご予算などで必要な工事も違ってきます。
「どこから手をつけていいかわからない…」という方も、 まずは “いま一番不便に感じている場所” から、ちょっとずつ見直してみてはいかがでしょうか?
★次回予告★
「バリアフリーリフォームのメリット──なぜ今、必要とされているのか?」
これからの暮らしをラクに、安心にするヒントをたっぷりお伝えします!
富山でリフォームやリノベーションを考えている方へ
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