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北陸の住まい、耐震・耐風・耐雪のチェック──わが家は今どこが弱い?

北陸の住まい、耐震・耐風・耐雪のチェック──わが家は今どこが弱い?

こんにちは。

雪の便りが聞こえる前に、住まいの「強さ」を一度見直しておきませんか。

今日はむずかしい専門用語をなるべく避けて、家でできる簡易チェックと、リフォーム・補強で強くできるポイントをやさしく整理します。

 

 

 

 

別々に見て、最後に“総合のバランス”を整える

どれか一つだけを強くすると、ほかの弱点が顔を出すことがあります。

だからこそ、まず現状を軽く採点し、弱いところから順番に手当てをしていくのがおすすめです。

 

 

 

家でできる“かんたんセルフチェック”

外壁に斜めのひびがないかを、窓やドアの角からなぞるように見ます。

ドアが最近ひっかかる、襖や引き戸のすべりが急に悪くなった、という変化はありませんか。

小屋裏の点検口を開け、屋根の内側に雨染みや黒ずみがないかを懐中電灯で確かめます。

軒先の雪止め金具が曲がっていないか、ビスの緩みがないかを目視します。

カーポートの柱回りに沈みや傾きがないか、基礎の割れが広がっていないかも見ておきます。

これらは「異変のサイン」です。

一つでも該当したら、念のため専門家に相談してください。

 

 

 

耐震の基本を一分で

家は「土台・柱・梁」と「壁(面)」の組み合わせで地震に耐えます。

強い家は、家の四方にバランスよく“強い面”が入っています。

具体的には、柱の接合部を金物でしっかり結ぶこと、壁を筋交いまたは構造用合板で面にすること、そして開口(大きな窓や吹き抜け)の取り方を左右で偏らせないことが肝心です。

新築では耐震等級という目安がありますが、既存の家でも診断と補強で底上げは可能です。

 

 

 

耐風の基本も知っておく

強風は「屋根をめくる力」と「横から押しつぶす力」の二方向でやって来ます。

屋根材の留め付け、棟板金の固定ピッチ、軒の出の形状などが効いてきます。

外壁側では、サッシの固定と防水、破風板や雨樋の固定も点検ポイントです。

台風並みの強風は冬にも起きるため、雪の季節だけを見ていると見落としがちです。

 

 

 

耐雪は「重さ」と「落とし方」の二本立て

屋根に積もる雪は想像以上に重くなります。

大屋根の形状、梁のサイズ、柱の通り、そして雪が落ちる先の安全確保までがセットです。

雪を止めるのか、滑らせるのか、落とすならどこに落とすのか。

カーポートや隣地に被らないよう、屋根形状と外構を一緒に計画すると失敗が減ります。

 

 

 

ここから先は“プロの出番”──診断と補強メニューの例

耐震診断では、壁の量と配置、劣化、接合部の状態を点数化します。

結果を踏まえ、足りない壁を増やす、既存の壁を面材で強くする、金物で柱と梁の結び目を補う、といった方法で底上げします。

屋根は「軽くする」が効きます。

瓦から金属屋根へ替えるだけで、上部の重さが減り、地震時の揺れが小さくなる効果が期待できます。

耐風については、棟板金の固定を増し、軒先や破風の留め直し、サッシ周りの止水とビスの再固定で崩れにくくします。

耐雪は、屋根トラスの補強や、雪止め金具の追加とピッチ調整、落雪先の庇や雪庇対策の設置などが現実的です。

同時に、カーポートは積雪量に合った耐雪仕様へ更新し、柱脚のやり替えで持ちこたえる力を上げます。

「プレウォール」など面で支える構造は、雪国との相性がよい

壁そのものを強い面にする工法は、揺れと風を“面”で受け止めるのが得意です。

新築や大規模リノベでは、こうした面構造と断熱を同時に考えると、強さとあたたかさを一体で確保できます。

冬前にここだけは点検しておきたい三か所

小屋裏の雨染み。

棟板金の浮きと雪止めの緩み。

基礎のひびとカーポートの柱脚。

いずれも脚立と懐中電灯があれば見える場所です。

不安があれば、写真を撮ってそのままご相談ください。

費用感のめやす

耐震診断は図面の有無や規模で変わりますが、まずは簡易調査で優先度の洗い出しが可能です。

部分補強は十数万円規模から、屋根の軽量化や外壁の面材化は数十万〜のレンジが一般的です。

カーポートの耐雪グレード変更や柱脚やり替えは機種とサイズ次第となります。

一気にすべてを行うより、「弱いところから順に」が負担も小さく、効果もわかりやすくなります。

具体的には業者の方にご相談ください。

もちろんアクスプランニングでも大歓迎です。

 

 

まとめ

今週は、外壁のひびとドアの建付け、小屋裏の雨染みをチェックして、気になる箇所をメモしましょう。

来週は、屋根の棟板金と雪止め金具、カーポートの柱脚を写真に撮り、雪の落ちる方向もあわせて確認しましょう。

今月中に、簡易の耐震・耐風・耐雪チェックをもとに、補強の優先順位と予算の枠を紙に書き出しましょう。

強さの手当ては、いきなり大工事でなくて大丈夫です。

小さな補修と部分補強を重ねるほど、安心は着実に積み上がります。

季節と家族の予定に合わせて無理なく進めること、それが長く住める家をつくります。

 

 

 

アクスプランニングのご紹介

アクスプランニングは、富山・高岡の気候に合わせた耐震・耐風・耐雪の診断と補強を、一件ずつ丁寧に設計します。

「まずは見てほしい」という段階から、写真と現地確認で優先順位をご提案します。

断熱や外構のご相談とも一体で考え、冬を越えやすい住まいに整えます。

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