こんにちは、アクスプランニングです。
日本海に近い家にお住まいの方なら、きっと実感されているはずです。
塩と風と湿気——この3つが、想像以上に住まいを傷めていくということを。
「外壁の色がくすんできた」「サッシが重くなった」「押入れがジメジメする」
こうした小さな変化を放置すると、気づいたときには大がかりな修繕が必要に。今日は、海沿いの家で本当に優先すべきリフォームと、今日から始められる実践メンテナンスをお伝えします。

なぜ海沿いの家は傷みやすいのか?
1. 塩分による腐食
潮風に含まれる塩が、金属部分を錆びさせ、外壁や屋根の塗膜を弱らせます。防水性能の低下につながります。
2. 強風による物理的ダメージ
季節風が運ぶ砂や小石が外壁や窓を削り、小さな傷から雨水が侵入。内部の劣化を早めます。
3. 高湿度によるカビ・結露
海沿いは年間通じて湿度が高く、乾きにくい環境。これがカビや結露を引き起こします。
まず手をつけるべきは「外回り」
家を守る鉄則は、外から内へ。室内の結露やカビも、多くは外壁や屋根から始まっています。
【最優先】屋根と外壁の塩害対策
素材・留め方・仕上げの3点を見直す
素材:
- 塩害に強い材料(ガルバリウム鋼板など)
- 金物はステンレスや溶融亜鉛めっき
留め方:
- ビスの長さとピッチを適切に
- 端部や継ぎ目のシーリングを丁寧に打ち直し
仕上げ:
- 塗膜の厚みが確保できる塗料を選ぶ
- 海側の面は洗浄と再塗装のサイクルを早めに
屋根で効く2つのポイント
- 棟板金の固定強化 – 風で最も煽られる部分。端部のめくれを防ぐ
- 錆びにくい材料と通気確保 – 雨水の抜け道をしっかり確保
サッシと玄関は「塩の入口」を減らす
窓まわり:
- 樹脂サッシまたは樹脂アルミ複合に交換
- 網戸や金物はステンレス仕様
玄関まわり:
- 断熱タイプのドアに交換
- 海側に簡易の風除室を設けると、汚れと湿気の持ち込みが激減
年1回、海側の窓を真水で洗浄し、潤滑剤でメンテナンスを。
室内は「乾かす仕組み」を先に作る
換気と除湿がカギ
- 24時間換気を止めない(熱交換タイプへの更新がおすすめ)
- ランドリールームは除湿機を弱運転で常時稼働
- 押入れは物を詰め込みすぎず、風の通り道を確保
今日から始める基本メンテナンス
| タイミング | やること |
|---|---|
| 月1回 | 海側の外壁とサッシを真水で洗浄 |
| 月1回 | 雨どいの落ち葉・砂を除去 |
| 3ヶ月に1回 | 換気フィルターを洗浄 |
今週からの3つの行動
大きな工事をいきなり決める必要はありません。まずは小さな一歩から。
【今週】 海側の外壁とサッシを真水で洗い、状態を写真に残す
【来週】 換気フィルターを清掃し、除湿を弱で常時運転に
【今月中】 屋根と玄関の点検を依頼し、見積もりで比較
アクスプランニングにお任せください
富山・高岡の海沿い環境に特化した外装・屋根・断熱・換気のリフォームを、一件ずつ丁寧に設計しています。
「まずは洗浄と補修から」という段階でも大歓迎です。現地確認と写真の共有から、最小の手当てで最大の効果を目指します。
小さな改善を一つずつ積み重ねるほど、家は静かに長持ちします。
アクスプランニングのご紹介
アクスプランニングは、富山・高岡の海沿い環境に合わせた外装、屋根、断熱、換気のリフォームを一件ずつ丁寧に設計します。
まずは小さな補修からという段階でも大歓迎です。


