先月の電気代、2万円を超えていませんか。
富山市内の築25年、4人家族のとあるお宅では、おととしの12月請求が19,800円でした。エアコンは常に20度設定、それでも足元が冷える。石油ストーブを併用し、灯油も月2缶消費。それでも「まだ寒い」と家族が訴える日々でした。
ところが今年、3つのリフォームを実施したところ、12月の請求が14,200円に下がりました。設定温度は同じ。むしろ体感温度は上がっているのに、です。
何をしたのか。その答えは、窓・床・換気の3点セットでした。

改修1|内窓を6か所に追加──電気代の3割は窓から逃げる
リビングと寝室、脱衣所の窓に内窓を取り付けました。既存のアルミサッシはそのまま、室内側に樹脂フレームの窓を追加する工事です。
施工は1日で完了。費用は6か所で約40万円。高いと感じるかもしれませんが、月5千円の削減なら8か月で元が取れます。
効果は即座に現れました。窓際に座っても背中がスースーしない。結露がほぼゼロになり、カーテンの洗濯回数も減った。暖房の設定温度を1度下げても、以前より暖かく感じるようになりました。
富山や高岡のように湿度が高く曇天が続く冬では、窓の断熱効果は絶大です。外気が冷たくても、ガラスの表面温度が下がりにくいため、室温が安定します。
改修2|床下断熱のやり直し──足裏の冷えが消えた瞬間
内窓で窓の冷えは止まりましたが、まだ足元が冷たい。原因は床下でした。
築25年の家は、床下に断熱材が入っているものの、経年劣化で垂れ下がり、すき間だらけ。配管周りの穴も開きっぱなしで、外気が床下を回っていました。
リフォームでは、垂れ下がった断熱材を撤去し、新しい高性能グラスウールを根太間にぴったり充填。配管周りの穴はウレタンフォームで埋め、防湿シートも全面に敷き直しました。
費用は約30万円。工期は3日。床を剥がさず床下から作業できたため、生活への影響は最小限でした。
完成後、家族が最初に言ったのは「床が冷たくない」でした。スリッパなしでキッチンに立てる。朝起きて廊下を歩いても足がヒヤッとしない。この小さな変化が、暮らしの満足度を劇的に上げました。
改修3|熱交換換気への更新──空気だけ入れ替えて、熱は残す
窓と床で断熱を強化しても、換気で熱が逃げていたら意味がありません。
この家の換気扇は第3種換気(排気だけ機械、給気は自然)で、冷たい外気がそのまま入ってきていました。これを第1種熱交換換気に更新しました。
熱交換換気は、排気する空気の熱を給気に移します。外気温が0度でも、室内に入る空気は10度前後まで予熱されます。室温の低下が穏やかになり、暖房の負担が減りました。
費用は約50万円。工期は2日。天井裏にダクトを通す工事ですが、天井を剥がさずに済むケースが多く、この家も在宅のまま完了しました。
換気を止めずに暖房効率を上げる。これが冬の省エネの正攻法です。
3つを組み合わせた結果──数字で見る変化
改修前と改修後の電気使用量を比較しました。
【改修前(2023年12月)】 ・電気代:19,800円(680kWh) ・灯油代:約4,000円(2缶) ・合計:約23,800円
【改修後(2024年12月)】 ・電気代:14,200円(490kWh) ・灯油代:約2,000円(1缶) ・合計:約16,200円
月7,600円の削減。年間で約9万円です。
初期投資は内窓40万円+床下30万円+換気50万円で合計120万円。約13年で元が取れる計算ですが、実際には電気料金の上昇を考えれば、もっと早く回収できるでしょう。
何より、数字では測れない快適さが手に入りました。足元が冷えない、窓際が寒くない、朝の結露掃除がいらない。家族全員が「冬が嫌じゃなくなった」と言っています。
失敗例も知っておく──窓だけでは足りない理由
よくある失敗は、内窓だけ追加して満足してしまうケースです。
窓を替えても床下がスカスカなら、足元の冷えは残ります。換気で熱が逃げ続けていれば、暖房費は下がりません。窓・床・換気の三位一体で初めて、省エネと快適が両立します。
また、断熱を強化したのに換気を止めてしまう家もあります。これは絶対にNG。湿気がこもり、カビやダニが増え、健康被害につながります。換気は止めず、熱交換タイプに更新するのが正解です。
どこから手をつけるか──優先順位と段階的な進め方
120万円を一度に出せる家庭ばかりではありません。段階的に進める方法もあります。
第一段階は内窓。まずはリビングと寝室だけでも効果を実感できます。第二段階で床下断熱。第三段階で換気の更新。このように分けても、毎年少しずつ快適になり、電気代も下がっていきます。
大切なのは、「どこか一か所だけ」ではなく、「全体を見据えて順番に整える」こと。最初に内窓を入れるときも、次は床下、その次は換気、という計画を立てておくと、工事の重複や無駄がなくなります。
まとめ
月2万円の光熱費が1万5千円に。富山の冬で効いたのは、窓・床・換気の3点セット。
初期投資は大きく感じますが、電気料金の上昇を考えれば、早めの投資が結果的に得をします。何より、寒さを我慢しない暮らしは、家族の健康と気持ちを守ります。
まずは現地調査から。窓・床・換気のどこが弱点か、優先順位はどうか、費用はいくらか。一つひとつ確認しながら、無理のない計画を立てましょう。年内に着手すれば、来年の冬は今より確実にラクになります。
アクスプランニングのご紹介
アクスプランニングは、富山・高岡の気候に合わせた省エネリフォームを、一件ずつ丁寧に設計しています。内窓・床下断熱・熱交換換気の組み合わせを、現地調査をもとに最適化します。光熱費を下げたい、冬の寒さを何とかしたい、どんな相談も大歓迎です。まずは無料の現地確認からお気軽にどうぞ。


