こんにちは、アクスプランニングです。
空が高くなり、富山の朝晩には秋の涼しさが混じってきました。
「工法は分かってきたけれど、実際の家づくりはどんな段取りで進むの?」という声をよくいただきます。
今日は初回のご相談からお引き渡し、その後の点検までを一気に見通せるように、やさしく全体像をまとめました。
※ここで紹介する流れは、初めての方のためにわかりやすく示した一般的フローです。実際の工程や段取りは、会社や地域、工事規模によって異なります。ご検討の際は、必ず依頼先の工務店やハウスメーカーに確認してください。
まずは全体像|十のステップで俯瞰する
① 初回相談とヒアリング。
② 資金計画と概算予算づくり。
③ 土地の有無と条件整理(測量や法規チェック)。
④ 要望整理と基本プラン提案。
⑤ 概算見積と優先順位の調整。
⑥ 設計契約(基本設計の深掘り)。
⑦ 実施設計と詳細見積・VE(仕様と費用の最適化)。
⑧ 工事請負契約・確認申請・住宅ローン本申込。
⑨ 着工から上棟、各種検査、仕上げ、施主検査。
⑩ お引き渡しとアフター点検。
STEP1〜3|初回相談・資金計画・土地条件の整理
最初に「どんな暮らしを叶えたいか」を言葉にしていきます。
家族の一日、収納量、趣味、将来の部屋の使い方などを遠慮なく教えてください。
同時に、家計の耐久力を確認するための資金計画をつくります。
建築費、外構、諸費用、引っ越しや家具家電までを一枚にまとめると見通しがクリアになります。
土地をお持ちの方は測量図や法規制の確認から始めます。
これから探す方は、方位や道路、雪の吹き溜まりや除雪動線まで含めて一緒に検討します。
STEP4〜5|要望整理と基本プラン・概算見積
要望は「必須」「できれば」「楽しみ」の三段階に分けると整理が進みます。
富山・高岡では冬の底冷えと夏の西日も設計要件に入れて考えます。
基本プランでは動線、採光、通風、収納の骨格を決めます。
同時に概算見積をつくり、コストの輪郭を早めに共有します。
この段階で優先順位をもう一度見直し、予算と体験価値のバランスを整えます。
STEP6〜7|設計契約→実施設計と詳細見積・VE
設計契約で基本設計を深掘りし、図面と仕様を一つずつ確定していきます。
キッチンや窓、断熱仕様、外装材、電気配線など、暮らしに直結する選択が中心です。
実施設計では納まりの衝突やメンテナンス性まで検証します。
詳細見積で数字が揃ったら、必要に応じてVEで費用と品質の最適点を探ります。
見積書は「仕様書」「図面」「数量」と照らし合わせ、同じ言葉で同じ内容を指しているかを確認します。
STEP8|工事請負契約・確認申請・住宅ローン本申込
工事金額と工程、支払い条件、保証やアフターを契約書で明確にします。
確認申請では用途地域、建ぺい率や容積率、高さ制限、斜線制限、採光や排煙など法規適合をチェックします。
地盤調査の結果に応じて、必要なら地盤改良の設計と費用を確定します。
住宅ローンは本申込と金銭消費貸借契約に進み、つなぎ融資の要否もここで整理します。
富山の冬季施工は養生計画が肝心なので、工程表で外部工事のタイミングを調整します。
STEP9|着工〜上棟〜各種検査〜仕上げ
基礎着工では配筋検査で鉄筋の径やピッチ、かぶり厚さを確認します。
土台敷から上棟では構造金物と耐力壁の位置、釘の種類と本数のチェックが重要です。
中間検査や第三者検査、必要に応じて気密測定で外皮性能の確からしさを確認します。
断熱と防湿の施工は結露リスクに直結するため、開口部や配線の気密処理まで丁寧に見ます。
屋根や外壁の雨仕舞いは豪雨と積雪を前提に、通気層と取り合いを整えます。
内装と設備の取り付けが進んだら、仕上がりの傷や動作を施主検査で一緒に確認します。
STEP10|お引き渡しとアフター
鍵と保証書、図面一式、各機器の取扱説明書をお渡しします。
換気やメンテナンスのコツを共有し、暮らし始めてからの気づきも随時相談できる体制を整えます。
数カ月後と一年点検を基本に、季節の変化や生活の変化に合わせて微調整を行います。
よくある質問(Q&A)
Q.いつから費用が発生しますか。
A.初期相談は無料で、設計契約以降に設計費が発生します。
Q.見積の「一式」は何を示しますか。
A.内訳明細で数量や仕様にブレがないかを確認し、必要なら項目を細分化します。
Q.地盤改良が必要になったらどうなりますか。
A.調査結果に基づいて改良工法を選定し、費用と工程をあらためてご説明します。
Q.冬の工事は品質に影響しますか。
A.コンクリート打設の温度管理や養生を徹底し、外装の雨仕舞いを先行することで品質を確保できます。
Q.変更が出た場合の対応はどうなりますか。
A.変更契約で図面と見積を更新し、工程や費用の影響を事前に共有します。
失敗しないコツ|三つの視点
視点① 言葉を揃えることです。
「この素材」「この仕様」が図面と見積で同じ内容を指すかを常に確認します。
視点② 線引きを決めることです。
必須と優先の境界を最初に合意すれば、予算調整が迷いなく進みます。
視点③ 季節の前倒し計画です。
富山では冬の外部工事を避ける工程設計が満足度に直結します。
まとめ
注文住宅は十のステップを一つずつ進める旅のようなものです。
資金と要望の見える化、図面と見積の整合、季節と工程の前倒しが成功の鍵です。
迷ったら「暮らしの場面」に立ち返り、家族にとっての必須と楽しみを言葉にしていきましょう。
今日からできる三つの一歩を挙げます。
① 家族それぞれの「一日の過ごし方メモ」を一週間分つくる。
② 予算メモを建築費と外構と諸費用に分けて、上限と優先を仮決めする。
③ 希望入居時期から逆算して、確認申請やローン手続の時期をカレンダーに入れる。
アクスプランニングのご紹介
アクスプランニングは、富山・高岡エリアで“あなたらしい暮らし”をかなえる注文住宅を一棟ずつ丁寧につくっています。
初回のご相談から資金計画、設計、施工、そしてお引き渡し後のアフターまで、安心して進められるようにプロが伴走します。
「家づくりってどこから始めたらいいの?」そんな最初の一歩のご相談も、どうぞお気軽にお声かけください。