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窓の結露を止めましょう──富山の冬をカビさせないコスパ実践ガイド

窓の結露を止めましょう──富山の冬をカビさせないコスパ実践ガイド

こんにちは、アクスプランニングです。

このブログでは、建築・リフォーム・リノベーションのプロが、気になる住まいの課題・問題についてわかりやすく解説しています。

本日のテーマは、冬の結露。

朝いちばん、カーテンを開けたらガラスが濡れている。

サッシの溝に水がたまり、ゴムの黒ずみが広がっていく。

富山の冬にはよくある景色ですが、放っておくとカビやダニの温床になり、家の寿命も体調も削ります。

 

 

 

そもそも結露は、室内の湿った空気が冷えた窓面で急に冷やされ、水滴になる現象です。

日本海側の冬は雨や雪の日が多く、外気が冷たく湿度も高めなので、窓まわりが最初の弱点になりやすいのです。

富山では12月の降水日数が多く、体感的にも湿って冷える冬になりがちです。

だからこそ、家の中で「温度を下げない窓面」を作り、「湿気をため込まない暮らし方」に切り替えるのが近道です。

 

 

 

① 今日からできること(お金をかけない順)

大前提として、夜は必ずカーテンを閉めましょう。

丈は床すれすれにして、上部のレール側にも冷気が落ちにくいように寄せを整えるとよいです。

また、カーテンの手前に薄い「断熱シート」を貼ると、ガラスの表面温度が少し上がり、朝の水滴が目に見えて減ります。

換気扇のフィルターを洗いましょう。

24時間換気は止めずに「弱で常時」が基本。

湿気の出口が詰まっていると、どれだけ暖房しても窓に水が戻ってきます。

加湿器は「弱で長く」を合言葉にし、洗濯物の室内干しはランドリールームや浴室乾燥に限定。

サッシの溝は毎晩ひと拭き、翌朝の黒ずみと水ジミが劇的に減ります。

 

 

 

② 低コストで効く手当て(小工事)

一番の費用対効果は「内窓」です。

今ある窓の室内側にもう一枚、樹脂フレームの窓を追加すると、ガラスとガラスの間に空気の層ができ、表面温度が下がりにくくなります。

その結果、同じ室温でも結露しづらくなり、暖房の効果もバツグンに。

優先順位は、浴室と脱衣室が同率ナンバーワン。

毎日の湿気のピークを抑えられます。

玄関まわりは、ドアの気密ゴムや下端のドラフトストッパーを整えるだけでも、冷気の侵入が減り、窓の結露も連動して落ち着きます。

 

 

 

③ しっかり効かせる計画(リフォーム・リノベ)

ここからは本格的。

カビ、結露をその原因から劇的に改善するコスパ抜群の対策です。

窓ガラスそのものを「複層ガラス」へ。

もしくは複層+薄い金属膜の「Low-E複層」へ替えると、窓面の表面温度が上がり、結露の発生が抑えられます。

サッシを「樹脂」や「樹脂+アルミ複合」にすれば、フレームの冷えも伝わりにくくなります。

換気は「熱交換換気」へ更新しましょう。

その強みは、空気は入れ替えても、室温は落としにくいところ。

外の冷気をそのまま入れず、出ていく空気の熱を新しい空気に渡せます。

結果として結露の元になる温度差と湿気の滞留を同時に抑えられます。

ランドリールームは断熱と気密を整え、弱運転の除湿機を「回しっぱなし」にすると、家全体の湿度ピークが下がります。

 

 

 

④ 一発回答、Q&A!

「カーテンを閉めると窓に湿気がこもるのでは?」

寝る前のひと拭きと朝一の短時間換気です。

夜の間に結露した分は朝に逃がす、これだけでカビの栄養が断てます。

 

 

「内窓とガラス交換はどちらが先?」

基本は内窓が先です。

既存の窓を活かしたまま空気層を作れるので、費用対効果が高く、工期も短く済みます。

 

「窓だけで足りる?」

天井断熱の不足や床下の冷えが強い家では限界が来ます。

その場合は、天井の断熱材を足して、床下のすき間(配管まわりや外周部)の気流止めを一緒に行うと、窓対策の効きが一段上がります。

 

 

 

 

⑤ まずはコレ──雪国の優先順位

降雪、降水量の多い北陸、富山の12月。

窓が冷えやすく、湿った空気が抜けにくい日が続きます。

だからこそ、まずは「湿気をためない暮らし」と「窓面を冷やさない小工事」をセットで始めるのが合理的。

そのうえで、結露が続く部屋から内窓、次にガラスやサッシ、最後に熱交換換気という順番で広げていくと、費用と体感のバランスが取りやすくなります。

 

 

 

 

 

まとめ(週末ごとにできる三つの行動)

リフォーム、リノベをお考えで、お忙しいかたに3ステップをご提案します。

今週は、寝る前のサッシ溝ひと拭きと、カーテンの丈調整、換気フィルターの洗浄をセットで試しましょう。

来週は、浴室と脱衣室の内窓を優先候補にし、見積もりと工期の目安を比べてみましょう。

そして3周目。

結露の強い部屋の朝の写真を3日分集め、内窓+熱交換換気の同時化が必要かどうかを一緒に判断しましょう。

大きな工事をいきなり決めなくても大丈夫です。

小さな改善を重ねるほど、窓は静かに乾き、空気はすっきりしていきます。

季節と家族の暮らしに合わせて、無理なく続けていきましょう。

そうすれば、来年からは冬の結露とカビに悩まされない暮らしが待っていますよ。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

アクスプランニングのご紹介

アクスプランニングは、高岡市を拠点に、富山の冬に合わせた「内窓・サッシ・断熱・熱交換換気」のリフォームを一件ずつ丁寧に設計します。

まずは結露が強い一室からで構いません。

現地確認と写真の共有だけでも、最小の手当てで最大の効果をめざしてご提案します。

アクスプランニング│富山県高岡市の工務店

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