こんにちは。6月下旬になり今年も梅雨の季節が近づいてきましたね。
梅雨の季節になると、湿度の上昇と共に住宅内の空気質が大きく影響を受けます。
今回は住宅の24時間換気システムの重要性についてお伝えできればと思います。
24時間換気とは、住宅内の空気を常に新鮮に保つために、1日24時間休まずに換気を行うシステムのことです。
このシステムで1時間に約半分の空気を入れ替えていると言われています。
このシステムは、高気密・高断熱の住宅で特に重要であり、次のような目的や機能を持っています。
■ 室内空気の質を向上
・有害物質の除去: 建材や家具から放出されるホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)、二酸化炭素などを排出。
・生活臭の排出: 料理やタバコ、ペットの臭いなどを効率的に外部へ排出。
■ 結露管理
・結露防止: 室内外の湿度差によって生じる結露を防ぎ、カビやダニの発生を抑制。
・快適な湿度維持: 湿度を適切に調整することで、快適な室内環境を提供。
■ 健康維持
・アレルギーや喘息の予防: カビやダニの発生を防ぐことで、アレルギーや喘息などの健康リスクを低減。
・感染症のリスク低減: ウイルスや細菌の濃度を低く保つことで、感染症の予防します。
■ 建物の耐久性向上
・構造材の保護: 過剰な湿気を排出することで、建材の腐食や劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばす。
【24時間換気の仕組み】
24時間換気システムは、主に以下の3つの方式で実現されます。
第1種換気
給気と排気の両方を機械で行う方式。外部から新鮮な空気を機械的に取り入れ、内部の汚れた空気を機械的に排出します。温度や湿度の調整がしやすく、高い換気効果を持つ。
第2種換気
給気を機械で行い、排気は自然に行う方式。主にクリーンルームなどで使用され、一般住宅ではあまり採用されない。
第3種換気
給気は自然に行い、排気を機械で行う方式。比較的コストが低く、多くの住宅で採用されています。
現代の高気密・高断熱住宅では、自然換気だけでは十分な空気交換が難しくなっています。24時間換気システムは、こうした住宅環境での空気質を保ち、健康リスクを低減し、
快適な生活環境を維持するために欠かせません。常に新鮮な空気を取り入れ、湿度や有害物質の管理を行うことで、住まいの安全性と快適性を向上させる重要なシステムです
これらの理由から、24時間換気システムは現代住宅にとって不可欠な存在です。365日稼働した状態で使用することをおススメします。