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建築のプロによるいちばんわかりやすい住宅解説「今すぐできるエコの取り組み~最新式に買い替えるとオトクな省エネ家電9選~」

建築のプロによるいちばんわかりやすい住宅解説「今すぐできるエコの取り組み~最新式に買い替えるとオトクな省エネ家電9選~」

こんにちは。

このブログでは、建築のプロが住宅のギモンをわかりやすく解説していきます。

現在、数回に分けて、「エコの取り入れ方&エコ住宅の建て方」をテーマにお伝えしています。

今回は、住宅に取り入れられる簡単なエコ、省エネ技術が進む家電ついて解説します。

 

■省エネ技術は日進月歩!

SDGsという言葉が普通に使われているように、エコや省エネはなんだかフレッシュな響きのする言葉ですよね。

でも、実は省エネって、とても昔から使われている言葉なんです。

日本ではオイルショックを期に1979年に「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」が制定されました。

これの通称が「省エネ法」。

法律の制定前から政治課題は議論されていますから、「省エネ」は約50年も続いている、いわば現代不変の課題なのです。

50年も研究されているのですから、家電による節電も、時とともに効率性を向上させています。

以下に、買い替えるお金を日々の光熱費でオトクにまかなえてしまうような、省エネ家電を9つ紹介します!

 

■家計にオトクな買い替え推奨家電9選!

①エアコン

「インバータエアコン」という言葉を目にしたことはありますか?

インバータとは、変換された直流の電気を再び交流の電気に変える機器のことです。

これを導入したエアコンは、空気を冷やしたり暖めたりするモーターを細かく制御できるようになります。

すると、冷えすぎ・暖めすぎを自動で抑制し、温度を一定に保つため、頻繁にオンオフを繰り返さに済みます。

インバータなしのエアコンに比べて、抑えられる消費電力の差は、実に50%以上!

同じインバータでも、最新式のエアコンは、省エネモードなどの機能の充実、AIによる自動制御、熱リサイクル方式の取り入れで更に15%ほども省エネ化が進んでいます。

省エネを家電で考えると筆頭に上がるのは、やはりエアコンになります。

②冷蔵庫

冷蔵庫も、インバータ技術の発展によって省エネ効率が劇的に上がっている家電です。

インバータ技術により温度調整が細かく行われることで、電力消費が約20%〜40%削減されています。

また、冷蔵庫の場合は断熱材の改良も進んでおり、冷気の漏れを最小限に抑えて電力の消費量をグッと下げることができる家電です。

冷蔵庫を選ぶ際には、容量や使い勝手、便利機能と共に「250kWh/年」のような燃費も確認してみることをオススメします。

③洗濯機

洗濯機のエコ性能は、電気だけでなく水の節約にも関わってきます。

一般的には、縦型洗濯機よりドラム型洗濯機のほうがエコ性能は高い傾向があります。

ドラム式は水量が少なくて済みますし、乾燥機能もヒートポンプ式のものが多いからです。

ヒートポンプ式の乾燥機能はヒーター式よりも消費電力を抑えることができます。

もちろん、必要のないときには天日干しをするのも省エネに繋がります。

さらに自動調整機能が付いていれば、洗濯物の量や汚れ具合に応じて水量や洗剤量を洗濯機が自動で調整し、無駄を減らしてくれます。

④テレビ

テレビは断然、LEDバックライト式を推奨します。

従来のCCFL ( 冷陰極管 ) バックライト式と比較して、なんと消費電力が1/4!

光度の向上は道半ばですが、有機ELテレビであればバックライトを必要としないため、さらに電力の消費量は低くなります。

自動調光機能があれば、照明の明るさに応じて画面の明るさを調整してくれますので、これも省エネへ要素となります。

⑤照明

もし、おうちの照明をLEDにしていない方は、特別な事情がなければ今すぐしたほうがいいと断言させていただきます。

従来の白熱灯や蛍光灯に比べて、電力消費を約80%削減でき、寿命も長く、交換頻度が少ない……いいことずくめです。

さらに現在では、タイマー設定や調光機能を持つスマートLED照明というシロモノがあります。

これは必要な時だけ点灯し、電力消費をさらに抑えることができるIoT家電であり、これからのスタンダードになるでしょう。

⑥食洗機

「そもそも食洗機って本当に省エネ?」……と感じる方も少なくないかもしれません。

ですが経産省のデータでは、実は食洗機の使用は手洗いに比べて、水道光熱費がオトクであるとされているのです。

その年間差額は、平均的な家庭でなんと6,688円!

最近ではエコモードや節水モードなど多機能な食洗機が増えており、ますます省エネ効果が高まる家電といえます。

(参考:[https://www.hkd.meti.go.jp/hokpw/ouchi/pamphlet.pdf)](https://www.hkd.meti.go.jp/hokpw/ouchi/pamphlet.pdf%EF%BC%89)

⑦電子レンジ・オーブンレンジ

レンジでもインバータが活躍しており、マイクロ波を細かく調整し無駄を減らす製品が主流になっています。

また、最近の電子レンジやオーブンレンジでは、待機時の消費電力を限りなくゼロに近づけることに成功しています。

調理終了後など、すぐに取り出せないときも電気代がかからないのは安心できます。

多機能化やIoT化によって、そのレンジに合わせた時短レシピを企業が積極的に教えてくれることも省エネに挙げられます。

短い時間でおいしい料理を作れるなら、それに越したことはありませんよね。

⑧給湯器

「エコキュート」と「エコジョーズ」という言葉をご存知でしょうか?

「エコキュート」は主に電気を用いた給湯器のエコ化で、ヒートポンプ方式で空気中の熱を利用してお湯を沸かすことで、消費電力を減らします。

「エコジョーズ」はガスを用いたエコ化で、これまでは廃棄していた燃焼熱を再利用することで、お湯を沸かす効率を高め、ガスの消費量を抑えます。

どちらも熱効率・光熱費・CO2排出量を従来より10%以上改善しており、新しい時代では標準化していくと思われます。

⑨掃除機

掃除機業界では、吸引力・使い勝手・消費電力をバランスよく改善する取り組みが常に続けています。

なかでも最新のコードレス掃除機は、効率的なモーターとバッテリーを搭載しており、従来の掃除機よりも消費電力が少なく、使い勝手も向上しています。

1回使ったら充電が必要で、結局はコード型と比べて良さがわからない……なんて時代も終わりつつあります。

またAIによる機能改善が顕著な製品で、床の種類や汚れ具合に応じて吸引力を自動で調整する機能があり、効率的に掃除をすることができます。

 

■補助金、ポイント付与キャンペーンを有効利用しましょう!

エコ家電についてもオトクな補助金、ポイント付与を政府や自治体が行っています。

ただし、制度によって条件や申請の形態が違うことがありますので、注意して調べましょう。

購入後に申請するものが多いものの、モノによっては見積もり時に書類を提出していないといけないなんて罠(?)もあったりします。

もしくは年度末が期限で、3月末の申請ではタイミングが悪く間に合わなかった……なんてことも。

まずは「家電(省エネ家電)+補助金(助成金、ポイント)+自治体名」でインターネット検索して、条件や時期を詳しく知るところから始めてみましょう。

 

 

いかがでしたか?

今回は、買い替えがオトクなエコ家電についてざっくり解説いたしました。

次回は、再生可能エネルギーの利用について、解説します!

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