こんにちは。
このブログでは、建築のプロが住宅のギモンをわかりやすく解説していきます。
現在、数回に分けて、「エコの取り入れ方&エコ住宅の建て方」をテーマにお伝えしています。
今回は、注文住宅でのエコ住宅の建て方スキームを、ざっくりと全体像がつかめるように解説します。
0 エコ住宅について知識を得ましょう
まず一歩を踏み出す前段階として、できるだけエコ住宅についての知識を得て、建てたいお住まいをイメージしておくといいでしょう。
当ブログでは、エコ住宅を建てる前に知っておくべき基礎知識を過去の記事で解説していますので、ぜひご参照ください!
1 建築業者を選びましょう
エコ住宅の設計・施工に実績のある、信頼できる建築業者を選びましょう。
断熱性や気密性の高い住宅は、多くの建築業者で「建てられます!」と自信を持って言ってくれます。
しかし、話が進んでから補助金を受ける条件に合致するようなエコ住宅は無理だと言われたり、そもそも事業登録をしておらず申請すらできない業者もあります。
さらに、エコ住宅そのものの実績はあるものの、後から補助金を上回るような追加料金を請求してくる会社すらあります。
建築業者を選ぶときは、
①エコ住宅を建築した実績がきちんとある
②見積もり後の追加費用を請求しない、またはお客様が決めた予算内に抑えてくれると約束してくれる
このような業者を優先しましょう。
2 設計段階でしっかり希望を伝えましょう
実際に業者の専門家との設計を詰めていきます。
事前に取り入れるエコ設備を含めて要望をきちんと伝え、漏れのないようにしましょう。
たとえば、高効率の冷暖房設備、省エネ家電、再生可能エネルギーの導入計画、太陽光を効果的に利用するための設計や断熱材の選定に、スマートホーム化の相談、建物の向きや窓の配置も重要です。
設計士まかせにしてもよいですが、施工直前や、ある程度の設計が固まった段階では急な希望を取り入れてもらえないことがあります。
3 各種制度を利用しましょう
補助金をはじめ、エコ住宅に特化した税制優遇や低金利ローンなど、時期や地域、状況に応じて様々な制度を利用することができます。
良質な業者であれば受注前に使える制度をリストアップしてくれますが、申請はお客様自身で行わなければならないものもたくさんあります。
年度末などのタイミングによっては受理されないものもありますので、必ず忘れずに申請するようにしましょう。
4 施工時もできるだけ気にかけましょう
もちろん業者もプロですから、放っておいてもきちんと住宅を建ててくれます。
しかし断熱材の施工や再生可能エネルギー設備の設置など、実際の土地や環境では計画通りにいかない事態が起こらないとも限りません。
そのようなときにすべてを任せきりにしてしまう場合、業者や現場の判断で希望どおりの完成型にならない場合があります。
もしも施工主から相談があったときは、そのタイミングでしっかりとコミュニケーションをとり、最適な判断を下せるようにしましょう。
5 完成後の確認と評価をしましょう
エコ住宅の場合、外観や住みやすさなどとは別に、エネルギー性能の客観的な評価が必要になります。
住宅省エネルギー性能証明書や住宅性能証明書を取得するかしないかで、補助金の金額が異なるからです。
家の完成後、断熱性能や再生可能エネルギーの発電量など、エネルギー性能が設計通りであることを、 住宅性能評価機関に依頼してしっかりと確認しましょう。
おおまかな流れは、ざっとこのようなかたちになります。
やはり最初の段階で、それなりにでもいいので業者の話を聞いてわかる程度にまでは、きっちりと知識を仕入れておくことが大事です。
当ブログはエコ住宅やエコそのものについてこれまで、そしてこれからも役に立つ知識を提供しますので、ぜひともご活用くださいませ。
いかがでしたか?
今回は、エコ住宅を建てるときのおおまかな流れについてざっくり解説いたしました。
次回は、既存のお住まいをエコ住宅に変える流れについて、解説します!
アクスプランニングは富山県全域で、建築、リフォーム、リノベーションによるエコ住宅化に実績がございます。
富山でエコ住宅をご検討の方は、ぜひ、アクスプランニングまでご相談ください。