こんにちは。
このブログでは、建築のプロが住宅のギモンをわかりやすく解説していきます。
今回は、「窓のリフォーム」をテーマにお伝えしています。
■窓リフォームはメリットがたくさん!
住宅においては日光を取り込み、通期を調節する重要な要素である、窓。
実は、窓をリフォームするメリットは、結構たくさんあるのです。
1. 部屋を快適で清潔な状態に保つ
窓は建造物のなかで、最も外気を伝える部分になります。
閉じていても、窓は壁よりもはるかに暑気や冷気を伝えやすいのです。
たとえば冬には、断熱性の低い窓から侵入した冷気が部屋に溜まり、暖房をつけていても足元や布団は寒い……なんてことが起こってしまいます。
また、部屋の湿気で結露が発生し、そこで雑菌やカビが発生して枠にサビや腐食を起こしてしまう場合もあります。
もしもこのようなトラブルに見舞われているか予防したい方は、ぜひ窓のリフォームをご一考ください。
窓の断熱性能を高めれば、冷暖房のオンオフにかかわらず、室内温度のムラを防ぐことができます。
2.冷暖房費を抑える
見方を変えてみると、窓による熱の出入りは、住宅におけるエネルギーロスともいえます。
断熱窓を使用すると、夏は冷房の、冬は暖房の効果と効率が上昇します。
必要以上に設定温度を上げ下げすることも風量を上げることもなく、立ち上がりが早く、スイッチを切った後も効果が持続するようになるのです。
場合によりますが、窓リフォームは冷暖房費の10%~30%削減を見込むことができます。
総務省の家計調査によれば、2023年の4人家族で電気代月額平均が13,532円。
この30%削減ですと月額で約946円、年額で約11,359円となります。
光熱費の値上がりが話題になる昨今、窓リフォームは中長期的に見れば家計の大きな味方といえるでしょう。
1. 防音効果が高まる
家の外から音や声が入ってくるとストレスだったり、逆に家から漏れる生活音を気にする近所の方とトラブルになったりする方もいらっしゃるかもしれません。
他にも、ご自身やご家族が楽器を演奏される、ご親戚やご友人を呼んでパーティをしたい、家のプライバシーを守りたい、テレワークなどの仕事や趣味に集中する環境が欲しい、など様々な理由で、住宅の防音性能に対する意識が高まっています。
窓は、やはり外気だけでなく音を通しやすいので、リフォームをするならまず窓のご検討されるのがよいでしょう。
壁などのリフォームを大がかりにしなくても、窓を変えるだけでお望みの防音環境を手に入れることができるかもしれません。
1. 防犯性能も高まる
考えて気持ちいいことではありませんが、戸建ての建築物の盗難は、6割が窓からの侵入です。
つまり泥棒は、薄くて割れやすい窓、割れば入れてしまう簡素な窓、開けやすい構造の鍵をしている窓を探しているのです。
でも、逆に考えてみれば、割りにくくて、割っても侵入が面倒そうで、鍵の開け方がわからない窓であれば、泥棒はそもそも狙いをつけにくい、という話でもあります。
窓鍵をパスワード式にすることはもちろんですが、断熱のための二重窓や、強度を高める格子窓などは、実は防犯性能を高める効果もあるのです。
以上、窓リフォームのメリットをおおまかに4つご紹介しました。
断熱性能の高い窓は資産価値の向上や、エコ住宅としての環境配慮にもなる、工事が比較的お手軽、とメリットはまだたくさんあります。
目的や予算に応じて様々な種類の窓リフォームがありますので、住宅や施設の環境改善をお考えの方は、まずステップとして窓の工夫を試してみるのもおすすめです!
次回から、「リフォーム&リノベーション」シリーズを開始します!
基本的な知識から、実際のご検討に役立つ有用な情報までわかりやすくお知らせしますので、ぜひ読んでみてください!
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