こんにちは。
このブログでは、建築のプロが住宅のギモンをわかりやすく解説していきます。
今回からは、「リフォーム&リノベーション」をテーマにお伝えしています。
「家がちょっと傷んできたかもしれないなぁ」「もっと快適にしたいな」「家族が増えたから部屋割を変えないと」「古民家を買って新しくお店を始めてみようか」
……近年、様々な事情により、既存の建築を壊さずに修繕するリフォーム・リノベーションの需要が高まっています。
でも、事情が様々だからこそ、個々の方々がそれぞれ「自分にいちばん合ったやり方ってなんだろう?」と首を捻ってしまうことが少なくありません。
そこで、リフォームやリノベーションについてお客様方に役立つ情報を、基礎からわかりやすく提供いたします。
このシリーズを読み終わるころには、皆さまが住宅環境の改善計画をよりよく考え、自信をもって進められるようになることを目指していきますので、よろしくお願いいたします。
第1回のテーマはこちら!
■リフォームとリノベーションってなにが違うの?
そもそもリフォームとリノベーションの、それぞれの意味とはなんでしょうか?
もしすぐに答えられる方は、素晴らしい知識をお持ちです。
はじめての方もおさらいの方も、ぜひ一度、正しい答えを確認していきましょう。
☆リフォームとは「元に戻すこと」!
住宅は老朽化や外的要因によって新築時の機能を失い、またトラブルに見舞われることがあります。
ひとことで言えばリフォームとは、そういった部分を修繕して「新築時と同等にする、または近づけること」を意味します。
たとえば、雨風にさらされ続けて色あせたり傷ついたりした外壁を塗装しなおすこと。
傷んだ畳やフローリングを張り替えたり、不意に開けてしまった壁の穴を埋めること。
お風呂の剥がれたタイルやキッチンの事故で起きた焦げを直すこと。
このように、リフォームの意味は主に「原状回復」であり、工事も小規模で範囲が限定されます。
例外として、「範囲が限定される」ことから、窓やキッチンなど設備単体での交換は「リフォーム」と呼ばれることが多いです。
☆リノベーションとは、「価値を高めること」!
建築物をより住みやすく、かっこよくしたり、用途そのものを変えたりと、全面的に機能やデザインを一新する──。
元に戻すのではなく、既存のものに変化を加え、「新築時から新しくアップデートする」ことをリノベーションと呼びます。
たとえば、外装や内装を最先端のデザインに変えること。
家族構成やライフスタイルに沿ったかたちへと間取りを変更すること。
窓だけでなく、住まいの断熱性を全体的に向上させること。
住宅用の建築物を店舗用へと改増築すること。
このように、リノベーションの意味は「価値の向上・転換」であり、配管移動など比較的規模の大きい工事を要します。
☆まとめ
実は、リフォームとリノベーションの、国や国際基準における厳格な定義上の違いはありません。
あくまで上記の知識を元に、通念として下記のおおまかなイメージを頭にまとめていただければ幸いです。
– リフォームは「マイナスをゼロに」。
– リノベーションは「マイナスやゼロをプラスに」。
このような感じで捉えてOKです。
次回は、リフォームとリノベーションの比較を行います。
費用や施工期間などを比べることで、ご自身に合う方法の検討にお役立ていただきたく存じますので、お楽しみに。
アクスプランニングは富山県全域で、建築、リフォーム、リノベーション、エコ住宅化に実績がございます。
富山で新築や修繕、増改築をご検討の方は、ぜひ、アクスプランニングまでご相談ください。