こんにちは。
このブログでは、建築のプロが住宅のギモンをわかりやすく解説していきます。
今回のテーマは「エコ住宅の基準」です。
何をもってエコ住宅と認められるのか?
少しディープな世界をご案内します。
◯複数の基準
エコ住宅にはいくつもの基準があります。
基準ごとの優劣はありませんが、どれもエコ住宅の性能を保証する指標となります。
- CASBEE(建築環境総合性能評価システム)
建築環境総合性能評価システム(CASBEE)は、平成15年に国土交通省、学識経験者など産官学の共同により開発されたシステムです。建物の環境性能を評価するためのシステムで、日本サステナブル建築協会が運営しています。エネルギー効率、資源利用、室内環境などを評価項目とし、評価結果は「S(非常に優れている)」から「C(改善が必要)」までのランクで示されます。
- BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)
BELSは、建物の省エネルギー性能を評価し、星の数で表示する制度です。評価は、省エネルギー性能を5段階(星1から星5)で示します。評価には、断熱性能や設備効率などが含まれます。2024年4月から、下に示す「ZEH」であることがわかりやすく表示されるようになりました。
- ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEHは、短く縮めた場合「ゼッチ」と読み、年間の一次エネルギー消費量が正味でゼロになることを目指す住宅です。エネルギー効率を高めるための断熱性能や省エネ設備、再生可能エネルギーの導入が求められ、普及促進のため独自の補助金制度があります。
- 長期優良住宅
長期優良住宅は、一般名詞のようですが、国の行政庁に認められている概念です。長期間にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅で、耐震性、省エネ性、維持管理の容易さなど、複数の性能基準を満たす必要があります。
- その他の認証
他にも、LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)やWELL Building Standardなど、国際的なエコ住宅の認証制度もあります。
いかがでしたか?
エコ住宅の制度的な部分をざっくり解説いたしました。
次回は、実際のエコ住宅、その種類について解説します!
アクスプランニングは富山県全域で、建築、リフォーム、リノベーションによるエコ住宅化に実績がございます。
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