こんにちは。
このブログでは、建築のプロが住宅と暮らしの疑問を、わかりやすく解説しております。
今回のテーマは「店舗併用住宅リノベーション」。
暮らしと仕事を“ひとつ屋根の下”で叶える――その選択肢が、今、改めて注目されています。
店舗併用住宅って?
店舗併用住宅とは、「住まい」と「仕事場(お店やオフィス)」が一体になった建物。
美容室やカフェ、サロン、ペットショップ、あるいは整備工場やクリニックなど、様々な業種で導入が進んでいます。
ここ数年で「働き方」や「暮らし方」への価値観が大きく変化し、
・通勤の手間を減らしたい
・自分のペースで家族と過ごしたい
・自宅の一部を活用して副業や起業を始めたい
――という声がどんどん増えています。
実際に増えている、リノベでの店舗併用住宅
新築で建てるのはもちろん、最近では「住まいの一部をリノベーションして仕事場に変える」
「古民家や空き家を活用し、店舗併用住宅に生まれ変わらせる」といった事例も増加中です。
富山県内でも、
・家の1階をサロンやカフェに改装
・車庫や物置をピラティススタジオやドッグサロンにコンバージョン
・古い商店街の空き店舗を住居兼アトリエに再生
といった“二刀流”な暮らし方が各地で生まれています。
店舗併用住宅リノベのメリット
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家賃や移動コストの大幅削減
賃貸店舗を借りるよりランニングコストが抑えられ、移動もラク。 -
生活と仕事の距離が“ゼロ”
子育てや介護、家族との時間を大切にしながら、仕事も充実できる。 -
空き家・古民家再生で地域貢献
個性的な空間づくりで、町に新しい人の流れや価値を生む事例も多いです。 -
ライフステージに合わせて自由度高く設計できる
例えば最初は「自宅×小さなお店」、数年後に本格的に拡張するなど、柔軟にアップデート可能です。
成功のポイント・注意点
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「動線」や「ゾーニング」の設計
家族のプライバシーと、お客様の動線をどう分けるかが最重要。
特に水回り・出入口・音やにおいの対策など、プロの視点が欠かせません。 -
業種ごとの法規制・設備要件
飲食・美容・医療など、用途によっては建築基準法や保健所規定、消防法などが関わります。
事前に専門家に相談し、「できる」「できない」を明確にしておくのが成功のコツ。 -
断熱・遮音・耐震など、住宅としての基本性能
リノベ前よりも性能アップできるよう、断熱や耐震、バリアフリーも意識。
とくに空き家・古民家は劣化診断をしっかりと! -
補助金や税制優遇の活用
自治体によっては、空き家リノベや店舗改修に補助金が出ることも。
最新の支援制度を専門家と一緒にチェックすることで、賢くコストダウンできます。
これからの“まち”と“暮らし”の新しいかたち
店舗併用住宅は単なる「家+お店」ではなく、
“暮らし”と“仕事”が共鳴するライフスタイルそのもの。
在宅ワーク時代だからこそ、
・住まいの一部をオンラインミーティングやワークスペースに
・家庭菜園やワークショップスペースを地域とシェア
そんな新しい可能性がどんどん広がっています。
今のお住まいや空き家を生かして「自分らしい仕事と暮らし」をつくりたい――
そんな方こそ、まずは理想や予算、使い方をじっくりお聞かせください。
次回は、「空き家活用の最前線──今、注目のリノベーション事例集」。
店舗だけでなく、住居・ワークスペース・地域の交流拠点など、空き家活用の幅広い事例や発想をまとめてご紹介します。
アクスプランニングでは、富山県内の様々な事例・制度活用ノウハウをもとに、
設計から施工、法規確認までまるごとサポートしています。
「こんな暮らしと仕事の両立、できるのかな?」
「この空き家、活用できる?」
まずはお気軽にご相談ください!