こんにちは!
このブログでは、建築のプロが住まいや暮らしのギモンをわかりやすく解説しています。
今回は、いま富山で注目を集める「空き家活用リノベーション」の最前線をまとめました。
1. 駅前元和菓子屋 → 店舗併用シェアハウス(射水市小杉)
富山国際大学の学生を核に地域協議会や古民家協会と連携し、築80年の元和菓子屋を“駅前拠点”へ再生したプロジェクト。店舗スペースにはカフェ、2〜3階は学生・地域の交流を深めるシェアハウスに転用された事例です。地域参加型のデザインが“人と町をつなぐ空間”として高い評価を得ています。
2. DIY&地域活用型リノベ(上市町・古道具柿森商店)
上市町では、DIYで今風に蘇った古道具屋「柿森商店」、古民家ベースのケーキ店Breezy Heartなど、空き家を使った商店利用が相次いでいます。DIYによる手を加えた雰囲気が、既製品にはない“味わい”を引き出し、地域のにぎわいを創出しています。
3. 元旅館 → カフェ「まめぼう豆」(上市町)
元旅館の空き家を改修し、コミュニティカフェへ。旧建築を活かしつつ、地産食材を使ったメニューで「地元らしさ」も表現。町の再起点として機能し、新たな交流の場が生まれています。
4. 古民家 × ミシュラン星付料理店(小矢部市)
築100年超の古民家を、京都から移住したシェフが日本料理店にリノベーション。古材の梁を活かし、趣ある空間に蘇りました。今や富山の“食の名所”となり、旅館のような寛ぎと風格を併せ持った名店に。
■ 富山で空き家リノベを成功させる共通ポイント
-
地域に根ざす
地元住民や学生との対話によって、愛される用途とデザインが生まれています。 -
DIY・素材感の活用
古材・既存建具を残すことでコスト削減&個性ある空間が実現。 -
用途転換を計画
シェアハウスや店舗など複合用途に対応する設計で利用価値を最大化。 -
制度&補助を活用
補助金や耐震・断熱の制度を組み合わせて、費用対効果を高めています。
★まとめ★
富山県内では、地域参加型やDIYを取り入れた“人とつながる”空き家リノベが急増中。古民家カフェや駅前シェア拠点など、用途もデザインもバラエティ豊かです。
リノベを考えるなら:
-
目的とターゲット(住人・利用者・地域)を明確に
-
「誰のための空間か」を起点に設計
-
制度・補助金を活用し負担を軽減
-
耐震・断熱・補修は専門家と確実に
次回予告
空き家リノベを“制度+補助金”の視点でさらに深掘りします──店舗併用型・他用途変換含め、「どの制度が使える? どう申請する?」を徹底解説します。お楽しみに!
アクスプランニングでは、地元ならではの制度情報も踏まえて、相談から設計・補助申請・施工までトータルサポートします。「こんな空き家、活かせるかな?」といった気軽なご相談も大歓迎です!